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虫歯を悪化させてしまうと、何もしなくてもズキズキと痛み、やがてはその痛みがなくなってしまうことがあります。これは「虫歯が治った」のではなく歯の中の神経が死んでしまったのです。このような進行した虫歯は、そのまま放っておくと抜歯を余儀なくされます。歯を失うと歯並びや咬み合わせが乱れ、体調不良にも繋がる可能性があります。そのため歯はできるだけ残すほうがよいといえます。進行した虫歯でも抜歯を避けるために行うのが「根管治療」です。
「根管治療」は、歯の中の神経や血管が入っているとても細い管「根管」の中の治療です。根管は曲がっていたり枝分かれしたりしているので細部まで肉眼で見ることはできません。しかし根管内の細菌に汚染された部分をすっかり取り除かなければならず、少しでも細菌が残ってしまうと虫歯が再発してしまいます。もともと抜歯を避けるために行っている治療ですので、これ以上再発をくり返すと、今度こそ抜歯の確率が高まってしまいます。「根管治療」を成功させるためには精密さが要求される治療です。
日比谷線・小伝馬町駅1番・3番出口から徒歩2分、都営新宿線・馬喰横山駅A1出口より徒歩4分、JR総武快速線・馬喰町駅1番出口より徒歩5分の歯医者「ヤマトビル内デンタルクリニック」では「根管治療(歯内療法)」の専門医が治療を行っています。実績と経験を積んだ専門医がマイクロスコープを活用し、ミクロ単位の精密根管治療を行っていますのでご相談ください。
マイクロスコープは肉眼の約20倍にまで患部を拡大することができる顕微鏡です。マイクロスコープを使用しない従来の根管治療では歯科医師の経験と勘が頼りでした。しかし根管の形状は人により、または歯により異なりますので、汚染組織をすっかり除去し薬剤で密閉させて再発を防ぐためには、患部をしっかり把握・確認する必要があります。それを可能にするのがマイクロスコープです。
根管治療を成功させるためには、根管の中を徹底的に洗浄、消毒しなければなりません。根管の中に唾液や血液、歯の削りかすが入らないように患部を守るために使用するのがラバーダムです。ラバーダムは薄いフィルムで、治療する歯を1本だけ出るようにしてほかの部分をカバーします。ラバーダムを使用した根管治療の成功率は9割以上で、海外では根管治療の専門医では9割以上が使用しているといわれています。しかし日本ではその普及率が5%以下です。これはコストがかかってしまうためと、使用に手間がかかってしまうためといわれています。当院では根管治療を成功させるため、手間と費用を惜しまずにラバーダムを活用しています。
当院では根管拡大や汚れ除去のために「ニッケルチタンファイル」を使用しています。一般的に使用されるステンレス製のファイルにくらべてしなやかなので、曲がった根管の先端にまでしっかり届きます。歯への負担を軽減しながら、すみずみまで汚れをきれいにできるので、精密な根管治療が可能になるのです。
根管内の汚れを除去したら、根管内に薬剤をすき間なく埋める「根管充填」を行います。根管内がしっかり密閉できていないと数年後の再発につながってしまいます。保険診療では「ガッタパーチャ」と呼ばれるゴムのようなもので密閉しますが、根管内は複雑な形状をしているので、すき間が残ってしまいがちです。当院では「根管充填」に「MTAセメント」を使用。「MTAセメント」には殺菌作用や強い接着性があり、歯と一体になる再石灰化性があるので、根管治療の成功率を高めます。
根管治療はさらに3種類に分けられます。当院ではどの治療にも対応しています。
一般的に「歯の神経を抜く」といわれる治療です。根管内の神経・血管は「歯髄(しずい)」とも呼ばれます。汚染された歯髄を取り除く治療が「抜髄(ばつずい)治療」です。抜髄を行ったあと、根管内を洗浄し、薬剤ですき間なく密閉します。
これは根管に感染を起こしている場合の治療です。抜髄治療が行われたあと、何らかの理由で歯根の先に膿がたまってしまう「根尖病巣(こんせんびょうそう)」が起こっている場合にも感染根管治療を行います。
感染根管治療を行っても根尖病巣が小さくならなかったときは外科手術によって根尖病巣を取り除きます。歯ぐきから切開し根尖病巣の切除や歯根の先端の一部の切除などをともないます。
根管治療は、精密さが要求される治療法です。一般的な治療では再発リスクが高い治療法でもあります。根管治療を成功させ再発をできるかぎり抑えるためには一つひとつの処置を確実に行わなければなりません。
当院ではマイクロスコープで患部を拡大しミクロ単位での細かい作業を確実に行えるようにしたうえ、ラバーダムにより治療中の細菌の感染リスクを減らし、ニッケルチタンファイルで歯髄の除去を行い、そしてMTAセメントで根管を密閉しています。根管治療を成功させ、できるだけ歯を残すことがお口の健康につながるのです。
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